続読荀子 ホーム


離婁章句上



二十四




樂正子從子敖之齊、樂正子見孟子、孟子曰、子亦來見我乎、曰、先生何爲出此言也、曰、子來幾日矣、曰、昔者、曰、昔者則我出此言也、不亦宜乎、曰、舎館未定、曰、子聞之也、舎館定、然後求見長者乎、曰、克有罪。


弟子の楽正子(梁恵王章句下、十六参照)が王子敖(おうしごう。公孫丑章句下、六に出てきた斉の大夫の王驩のこと)に従って、孟子のいる斉にやってきた(*)。その後、楽正子は孟子に会見した。孟子は言った、
孟子「ん?君は余にも会いに来たのか?」
楽正子「いやですなあ先生!どうしてそんなこと言われるのですか。」
孟子「君は斉に着いてからどのぐらい経った?」
楽正子「しばらく経ちました。」
孟子「しばらく経っているから、余がこう言うのだ。当然だろうが。(なぜすぐに来ない。)」
楽正子「宿舎の都合がまだ着いていませんでしたので、、」
孟子「君は、宿舎の都合を着けてから年長者(師の孟子のこと)に会いに行くなどという作法を聞いているのか?」
楽正子「すいません。私が悪かったです。」

(*)楽正子は魯の人だから、王驩が斉の使者として魯にやってきた際に、おそらく扶持をもらって付いて行ったのだろう。孟子は王驩のことを嫌っていたようなので、本章や次の章の問答は背景に「王驩などに付き従うな」という孟子の意図があったに違いない。

(コメントは省略します)



「孟子を読む」トップへ    ホームへ戻る



菜単
≪ メニュー ≫

梁惠王章句上

/七(その一その二その三

梁惠王章句下

十一十二十三十四十五十六
雑感その1その2

公孫丑章句上

/二(その一その二その三その四その五)/
仁・隣人愛・決意

公孫丑章句下

十一十二十三十四「見られる」倫理

滕文公章句上

/三(その一その二)/四(その一その二その三)/

滕文公章句下

/九(その一その二)/

離婁章句上
はコメントあり》


十一十二十三十四十五十六十七
十八十九二十二十一二十二二十三二十四二十五二十六二十七
二十八

離婁章句下
はコメントあり》

十一十二十三十四十五十六十七十八十九二十二十一二十二二十三二十四
二十五二十六二十七二十八二十九
三十三十一三十二三十三三十四
古代中国にデモクラシーを!?(その1その2

萬章章句上

萬章章句下

/四(その一その二)/

告子章句上
はコメントあり》

十一十二十三十四十五十六十七十八十九二十

告子章句下
はコメントあり》



十一十二
十三十四
十五十六

盡心章句上

十一
十二十三十四十五十六十七十八十九二十二十一二十二二十三二十四二十五二十六二十七二十八二十九 三十三十一三十二三十三三十四三十五三十六三十七三十八三十九四十四十一四十二四十三四十四四十五四十六

盡心章句下

十一十二十三十四十五十六十七十八十九二十二十一二十二二十三二十四二十五二十六二十七二十八二十九三十三十一三十二三十三三十四三十五三十六/三十七(その一その二)/三十八


おわりに