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第一日
(2004/11/10)

↓空港
佐敦(ホテル)
尖沙咀
↓上環(文武廟)
↓中環
↓スターフェリー
↓尖沙咀
↓佐敦(廟街)
↓佐敦(ホテル)

第二日
(2004/11/11)

↓佐敦(ホテル)
↓九龍公園
↓油麻地
↓QuarryBay
↓北角
↓銅鑼湾(午砲)
↓黄泥涌峡
↓大潭郊野公園

↓赤柱
↓中環

↓The Peak
↓上環
↓佐敦(ホテル)

第三日
(2004/11/12)

↓佐敦(ホテル)
↓尖東車站
↓上水

↓中港境界
↓尖沙咀
↓深水ポー

↓香港歴博
↓佐敦(ホテル他)

第四日
(2004/11/13)

↓空港

第一日 其の二

豁然として開烽キ。かつぜんとしてかいろうす 陶淵明

いくつかの橋を渡って、いよいよ九龍半島に入った。
大阪の東淀川区か東京の荒川区あたりにありそうな何だか場末臭い雰囲気の町並みから、いきなり高層ビル街に突入した。
このいきなりはすごい。ちょっと日本にはない。

バスはほとんど軽業のように、恐ろしく狭い通りを縫ってぐいぐい目的地に向かっていく。
ところが、バスの中から見た通りの店屋の景色は、まるきりミナミの黒門市場のようだ。
果物屋、ジューススタンド、乾物屋、雑貨、新聞、何だかよくわからない虫の幼虫、、、が通り一杯にひしめいている。その辺にパチンコ屋でもあるんじゃないか、とさえ錯覚してしまう。
さっき見た超高層ビル街はどこに行ったんだ?

ホテルは柯士甸路(Austin Rd)に面した「龍堡國際賓館」(BP International)。
見上げるばかりの超高層ホテルだ。
目の前にはおなじみの「セブン=イレブン」だ。
信号はイギリス流儀のようだ。赤だろうが青だろうが、人々は隙あらば勝手に渡っていく。

ということでチェックインを早々に済ませて、さっそく香港探索第1日目をスタートしよう。まだ夕方だ。

この章、いい写真がないので魚でごまかす。

、、、それにしても、九龍には意味のない「空き地」というものを、全く見かけることがない。
大阪なんて、最近の経済の不調もあるが、梅田ですら結構空き地を見かける。
「日本は土地が足りない」、なんていう主張は15年ほど前に当たり前のように受け取られていたが、あれはまるでウソだったということがこの九龍に来てわかる。
香港人はなぜそんなに高いビルを建てる?
香港人はなぜそんなに高いマンションに住みたがる?
理由は簡単だ。ここは本当の意味で、土地が希少なのだ。

まだ尖沙咀周辺にいる。
まだ香港ドルを持っていないので、とりあえず今日の分だけでも確保しなければならない。
両替屋を使うのはシャクなので、その辺のビルの壁面にむきだしで据え付けてある(危ねえなあ、、、)ATMを使うことにする。

VISAカードを使って引き出し、、、

,,,“NOT AVAILABLE”,,,

GEE!F**K!!YOU B*****KS!!!(←これじゃわかんねえよ)

何だよ、VISA使えないじゃないかよ!これが金融センター香港の実態ですかい!?
けっきょく、何度繰り返しやっても、引落としはできなかった。

、、、よくわからないのだが、そのATMがハンセン銀行のものだったのが理由だったのかもしれない。
後で聞いた話では、現在香港の銀行業界は香港上海・ハンセン陣営と外銀を含むその他連合陣営とに別れていて、陣営内では各行のキャッシュカードが相互に利用できるようになっているらしい。
実際、ハンセンで失敗した後に、別の場所にあったシティバンクのATMでVISAを試してみたら引落としできたので、ひょっとしたら提携関係の都合でそうなっているのかもしれない。いやいや、つまらんことで熱くなってしまいました。



というわけでようやく香港ドルを手に入れたところで、とりあえず飯にでもしましょう。

九龍の店で、牛肉麺と麻婆豆腐を頼んだ。(店名はあえて書きません。これ以後も)
牛肉麺はちょっと大味だ。日本の立ち食い屋台の肉うどんに似たテイストがする。
麻婆豆腐はさすがに辛い。山椒(花椒)のいきなり来る辛さと唐辛子(辣椒)の一呼吸置いてから襲いかかる辛さとがダブルパンチで応える。
いい忘れたが、その日の気温は28℃、湿度は80%。日本の梅雨並だ。
背中が汗でびっしょりになってしまった。