《漢文原文・読み下し》
以下の二書を参照しています。
冨山房『漢文大系』第十五巻(服部宇之吉著、大正二年)
明治書院『新釈漢文大系5 荀子』(藤井専英著、昭和四十一年)
『漢文大系』は、王先謙『集解』本と久保愛『増注』本の両者を比較して、集解本を基本として増注本との字の出入りがある場合には四角で囲って付記する、という掲載方針を取っていることが冒頭の例言に見える。『新釈』は『古逸叢書』中の影宋台州本荀子を底本として採用しているが、明白な誤写については校訂した、と例言にある。(各テキストの成立年代と経過については、刊本と注釈の歴史を参照。)
当サイトは、以下の方針を取って原文・読み下しを掲載します。
- 漢文原文は、原則として『漢文大系』の本文に拠ります。ただし、一部の頻出する漢字の字体についてはより通用性のある漢字を採用します(例:彊→强、曓→暴、亾→亡など)。
いずれにせよ、旧字体を使います。理由は、昔の時代の読者の味わった漢字の姿を、なるたけ残したいからです。 - 『漢文大系』の『集解』本と『増注』本との間での字の出入りを表記した囲み字については、原則としてこれを削ります。
- しかしながら、『漢文大系』の本文に比べて、各考証者の見解、あるいはサイト管理者の見解に従って挿入または訂正したほうがよいと判断した場合には、アンダーラインを付けて挿入訂正します。
- 逆に、原文から削ったほうが読み下しとしてすっきりすると判断した場合には、[ ]でくくって読み飛ばします。
- 漢字の読み仮名、送り仮名については、『漢文大系』および『新釈』の両者を適宜参照しながら取捨選択します。ただし、各研究者の考証が「底本のこの字はこの字に替えるのが正しい」と主張している箇所について、サイト管理者がもっともだと判断した場合においては、漢字をそのままにして読み仮名を訂正後のものに変え、下注で説明します。
- 読み下しには、現代仮名遣いを使います。
- 『荀子』の多くの篇は、長い文章が一貫した論述となって続くスタイルです。篇内の章区切りは漢文大系は底本とする王先謙『集解』に従い、新釈は底本とする『古逸叢書』収録の影宋台州本を基本としながら独自の見解で章を区切っています。当サイトの各篇への区切りは両書を参考としながら必ずしも完全に準拠せず、大きな意味ごとにまとめて独自の判断で1ページを作っています。
《現代語訳》
原文にとらわれず、意訳しています。サイト管理者の独自判断を、相当に入れています。